筑波大学院生が展示 アニメ画や複雑な模様
桜川市真壁町に残る歴史的な建物に、芸術を学ぶ大学院生が現代アートを飾るイベント「スペースマカベーダー」が、同市真壁町田の酒蔵、西岡本店など4会場で開かれている。歴史あふれる場所と新しいアートを融合することで今までにない空間をつくり出す取り組み。大学院生らは、町を訪れた人に楽しんでほしいと来場を呼び掛けている。会期は23日まで。
アート作品を展示するのは、筑波大大学院人間総合科学研究科芸術専攻の学生6人。イベント名は、真壁の日常に現代アートを持ち込むことを「侵略」という言葉に例えた上で、真壁の空間(スペース)に学生という侵略者(インベーダー)が入り込む様子と有名ゲームとを掛け合わせて決めたという。
展示会場の西岡本店では、国登録有形文化財に指定されている蔵の中に、さまざまなモチーフのアニメ画をつり下げたり、貼り付けたりしている。旧真壁郵便局では、正方形の紙をいくつも重ねて複雑な模様を作り出した作品などを展示。旧高久家住宅や真壁伝承館でも前衛的なアートが楽しめる。
19日には各会場を巡るスタンプラリーが用意されるほか、水面に水より軽い絵の具を垂らし、浮かぶ模様を紙などに写し取る技法「マーブリング」で工作を楽しむワークショップが正午~午後5時に西岡本店で開かれる。対象は幼稚園~小学6年の定員80人。
西岡本店の西岡勇一郎社長は「筑波大生の真壁での作品展は3年目。町中を回遊しながら楽しんでほしい」と話している。各会場の作品展示は各日午前10時~午後4時。問い合わせは展覧会本部の西岡本店(電)0296(55)1171。
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