織都の文化 再認識 かかあ天下―ぐんまの絹物語―in桐生

上毛新聞
2016年11月15日

日本遺産認定を記念するイベント「かかあ天下―ぐんまの絹物語―in桐生」が12日、桐生市本町のあーとほーる鉾(ほこ)座を主会場に開かれた。街づくりや地域再生をテーマにした講演会とパネルディスカッション、スタンプラリー、ガイドマップ作りなどが行われ、大勢の来場者が桐生の奥深い歴史と豊かな文化を再認識した。
長野県小布施町などで日本文化を生かした街づくりに取り組む会社「文化事業部」のセーラ・マリ・カミングス社長が「地域文化を活(い)かしたまちづくり、ひとづくり」と題して基調講演。日本遺産について「たくさんの人の苦労の上にある。外に向けてどんどん素晴らしいことを共有できれば、明るい未来が来る」と期待した。
パネルディスカッションでは、亀山豊文市長ら5人が「日本遺産の魅力と地域再生」をテーマに、「遺産同士の連携が大事」「のこぎり屋根サミットを開催したい」などと意見を交わした。
ガイドマップ作りは、市内の小学生12人が参加した。日本遺産に選ばれた後藤織物など6カ所を訪れ、歴史や建物の特徴を学び、文章にまとめた。
県と桐生市、かかあ天下ぐんまの絹物語協議会、富岡製糸場世界遺産伝道師協会、上毛新聞社が主催した。マップ作りは20日付の子ども新聞「週刊風っ子」で詳報する。マップは後日、新聞折り込みで桐生、みどり両市内などに配布される。
日本遺産は文化財を観光資源として活用するため、文化庁が昨年認定を始めた事業。「かかあ天下―ぐんまの絹物語―」は桐生、甘楽、中之条、片品の4市町村にある計12件の文化財で構成する。

 

【写真】後藤織物ののこぎり屋根工場について説明を受ける小学生

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