笠間・きらら館 地元農産物使いパン 3種類、季節で原料変化

茨城新聞
2016年3月31日

笠間焼の陶器ギャラリーやパン店を運営するきらら館(笠間市笠間、岡部雄一社長)は、地元産のコメやクリなどの農産物を原料に使用したパンやグラノーラをシリーズ化し販売する。地域資源を有効活用した商品開発で、新たな土産物のニーズを掘り起こす。年内にも商品化し、店舗やインターネットを通した販売を目指す。

商品は石窯で焼き上げたパン「ハースブレッド」のほか「クロワッサン」と「グラノーラ」の3種類。それぞれ加える地元産農作物の原料を季節ごとに変えてシリーズ展開する。この事業は、2月に経済産業省から「地域産業資源活用事業計画」の認定を受けた。

ハースブレッドは主にフランスパンなどが分類されているパンで、石窯内部の石面から放射される遠赤外線や伝導熱を利用して、短時間でふっくらと焼き上げるのが特長。同社は焼き上げる前の生地にクリやホウレンソウ、カボチャなどのペーストを練り込む。

クロワッサンには、生地にコメ粉を活用。外側のサクサク感と内部のもっちり感を売りに「笠間コメワッサン」の名称で販売する。グラノーラにもイチゴやブルーベリー、ブドウなどを加工したドライフルーツと玄米を使用する。

いずれも農産物が豊かな地域の特性を生かし、季節ごとの地元産野菜を取り込んだ商品に仕上げる。「笠間に来た観光客が気軽に購入できる」(岡部社長)土産品として、需要を開拓していく。将来的には冷凍保存したパンをインターネットで販売し、グラノーラも大手百貨店などへの販路を広げたい考え。

農産物は地元農家から調達するため、農家の経営安定化への貢献も見据える。岡部社長は「観光客に伝え切れていない笠間の豊かな農作物をパンという形で提供していく。観光客を呼び込む一つのツールにしていきたい」と強調する。

同社は2014年8月、ギャラリー「きらら館」の隣接地でベーカリー「森の石窯パン屋さん」を開業。パン職人の岩本進さんを中心に、フランス流の本格パンを製造、販売している。

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