鹿嶋でロケ 着々増加 今年度23件 市の招致事業、軌道に

茨城新聞
2016年3月23日

地域活性の一環でテレビや映画などの撮影招致を狙い、昨年4月に鹿嶋市商工観光課内に立ち上げたフィルムコミッション(FC)事業が軌道に乗り始めた。2015年4月~16年2月までの11カ月間で計23作品の撮影があり、制作側への浸透も進んだ。同課は「テレビ、映画、CM撮影の実績を重ね、いずれ大作映画の撮影にも利用してもらえれば」と期待を膨らませる。

同課によると23作品はテレビのドラマ、バラエティー、CMのほか、映画やプロモーションビデオ(PV)など多分野にわたり、撮影日数は延べ35日だった。過去のロケ実績をみると12年度1件、13年度4件、14年度5件で、撮影頻度が格段に増えた。同課内にFC推進室を設けたことで、県観光物産課FC推進室との連携も強まり一定の成果につながった。市を通さないロケもあり、実数はもっと多いとみられる。

市商工観光課は撮影終了後、制作側に意見を聞き取り、スタッフの宿泊や弁当注文数などを調査し、経済効果は約290万円(15年12月末現在)と算出した。この結果に同課は「弁当代が中心で日帰りが多い」と分析。鹿嶋が東京に近いことや、制作側も必要最小限の経費で撮影していることなどを理由に挙げた。

今年2月、同課はFC専門のホームページを開設した。鹿島神宮、鹿島港外港公共埠頭、海岸など絶好の撮影場所をはじめ、学校、工場、飲食店といったロケ協力施設や店舗、宿泊、弁当注文先を紹介。撮影に関する許認可の手続き補助、エキストラ確保などの支援内容もPRしている。

同課は「積極的に支援することでまた利用してくれる。業界内で鹿嶋のいい印象が広まれば」と期待し、その上で「撮影時の宿泊や飲食は地元を使ってもらうようお願いしている。撮影の問い合わせもいろいろ来ているので最大限の経済効果につなげたい」と話している。

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