1964年東京五輪の聖火トーチを57年ぶりに公開 古河・三和資料館 記念丸皿や乗車券も

茨城新聞
2021年6月25日

茨城県古河市仁連の三和資料館が、館蔵資料展「館蔵資料にみるスポーツ」の目玉として、1964年東京五輪の聖火リレーに使用されたトーチを公開している。旧総和村が当時の聖火ランナーから寄贈を受けて保管していたもので、公開は約57年ぶり。入場無料。

トーチはステンレス製で全長約55センチ、直径約3センチ、重さ約540グラム。ランナーが持つ部分の鋳鉄製ホルダーと合わせると全長約65センチ、重さ約1キロになる。ホルダーは日本の工業デザイナーの草分け、故柳宗理さんが手掛け、オリンピックシンボルなどが刻まれている。

合わせて公開した参加記念品の丸皿は、直径約17センチ。日の丸や「TOKYO 1969」などのデザインが見られる。このほかポスターカードや都電・都バスの記念乗車券、記念切手、五輪を伝える当時の自治体広報などを展示した。

資料展では、主に江戸-明治時代の武芸や相撲、競馬などの資料67点を展示。鳥の顔のキャラクターが剣術や槍術(そうじゅつ)の形を表現している巻物、武術「浅山一伝流」の伝授を記した目録、近年まで同市の寺社で興行や奉納が行われていた相撲の資料などが並ぶ。

同館は「東京五輪・パラリンピックを記念して公開した。地域の武芸や相撲の資料とともに楽しんでもらえれば」としている。

会期は7月25日まで。開館時間は午前10時~午後6時。休館は30日と、同市で聖火リレーが実施される予定の7月5日を除く月曜。(電)0280(75)1511

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