「二孝女物語」の資料展 常陸太田と大分県臼杵 姉妹都市提携を記念

茨城新聞
2015年11月13日

 常陸太田市と大分県臼杵市の姉妹都市提携を記念した企画展「豊後国の二孝女物語」が、常陸太田市西二町の市郷土資料館「梅津会館」で開かれている。両市で語り継がれる実話「二孝女物語」の歴史を刻む約200年前の貴重な資料などが展示され、市民らの関心を集めている。会期は12月6日まで。
 両市は、約200年前に旅先の常陸国(現常陸太田市)で病に倒れた父を迎えに、豊後国臼杵(現臼杵市)から苦難の旅をした2人の娘の孝行話「二孝女物語」が縁で、交流をスタート。官民問わず幅広い分野で交流を深め、10月10日に姉妹都市提携を結んだ。
 同展は臼杵市の関係者らの協力を受け、二孝女が故郷に持ち帰った資料の数々が「約200年ぶりに〝里帰り〟が実現したのが見どころ」(市文化課)だ。二孝女に感銘を受けた人々が書き留めた短冊帖、当時の水戸藩主徳川治紀(はるとし)の書状など、文化財に指定された個人や臼杵市所蔵の資料が並ぶ。
 短冊帖には武士や農民、商人、神職、僧侶まで幅広い層の95人が歌った和歌や俳句を収録。いずれも二孝女の心情や行動を褒めたたえる内容で、「いわば二孝女に『お土産』として持たせたもの」(同課)だという。
 また、二孝女ゆかりの青蓮寺(常陸太田市東連地町)で2005年に発見され、両市の交流が始まるきっかけとなった書簡を公開。臼杵市に残る二孝女の足跡を伝える資料なども展示されている。
 会期中、臼杵市を紹介する写真パネル展や臼杵市出身の講談師、一龍斎貞弥さんによる講談(11月29日)なども行われる。
 月曜休館。問い合わせは市文化課TEL0294(72)3201へ。

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