《食いこ》岡井商店(笠間市) 客との距離、縮まる八百屋

茨城新聞
2019年8月18日

笠間稲荷神社の参拝客でにぎわう門前通り。土産物屋や飲食店が立ち並ぶ中、八百屋「岡井商店」がある。店主の岡井潤さん(38)が妻の篤子さん(37)とともに店を営む。空き店舗だった、大正時代に建てられたという呉服店を改装した。昔の商家を生かした店舗は趣がある。

この日、本県や山形県など産地も種類も異なる枝豆が店頭に並んでいた。「どれがお薦め」と尋ねる客に、潤さんがアドバイスする。お薦めのおいしい野菜や果物を紹介したり、食べ方を教えたり、積極的にコミュニケーションを取る。昔ながらのスタイルが同店の魅力だ。

潤さんは大学卒業後、おじの営む青果会社に就職。店舗経営や仕入れなどの経験を積み独立。2016年に同店を開いた。「修業した店は客との距離が近かった。話をしながら客との距離が縮まるような商売がしたかった」と話す。

品ぞろえの基準は「絶対的においしいもの」。それを求めて、ご近所さんが買いに来たり、参拝客が立ち寄ったり。参拝のたびに来店する常連さんもいるという。水戸市公設地方卸売市場から仕入れるほか、県内の契約農家から野菜や果物が入荷することも。10月ごろは岩間の栗が並ぶ。「生産者と話をして食べておいしいと納得したものを仕入れる」

2月、店の2階に「八百屋カフェokai」を開いた。屋根裏部屋のような雰囲気で、通りに面したカウンター席からは赤い鳥居が間近に見える。魚屋さんが仕出し、肉屋さんが総菜を店で売るように、八百屋も野菜や果物を使ってカフェができないかと考えた。「仕入れた青果をすぐに食べてもらえるし、無駄にしなくて済む」と言うメリットもある。

野菜をふんだんに使ったランチはメインのおかずが5種類から選べる。潤さんの母、内田美智子さん(64)が作る家庭料理で、一番人気は常陸牛入り土浦市産のレンコンを使ったハンバーグ。

素材の味を生かした果物のパフェも人気。丸ごと1個使った桃のパフェやシャインマスカットのパフェはこの時季しか食べられない。

■お出かけ情報
岡井商店▼笠間市笠間1338の1
▼営業時間は岡井商店が午前10時~午後6時半、カフェが午前11時~午後4時
▼定休は水曜
▼(電)0296(73)6260

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