重文祝う水しぶき 小山で指定後初 間々田のじゃがまいた

下野新聞
2019年5月7日

 五穀豊穣(ほうじょう)と疫病退散を願う小山市間々田の伝統行事「間々田のじゃがまいた」が5日、間々田八幡宮(はちまんぐう)で行われた。3月に国の重要無形民俗文化財に指定されてから初の開催となり、7体の「蛇(じゃ)」は境内の池で祝福の水しぶきを上げた。

 県内外から昨年を上回る1万人超(主催者発表)が詰め掛けた。

 七つの自治会の住民が竹にわらと縄、シダなどを巻いて手作りした全長15メートルの蛇は境内でおはらいを受けた後、1体ずつ池で水を飲む「水飲みの儀」に臨み、蛇が大きな水しぶきを上げるたびに観客から拍手が送られた。その後「じゃーがまいた、じゃがまいた」の掛け声に合わせて担がれ、各地区を練り歩いた。

 境内で蛇を見守った同所、会社員信末幸子(のぶすえさちこ)さん(46)は「私にとっては、じゃがまいたが一年の始まり。国に認められ、全国の人に知ってもらえたらうれしい」と話していた。