鹿島神宮で流鏑馬神事 人馬一体に歓声

茨城新聞
2019年5月2日

鹿嶋市宮中の鹿島神宮で1日、天下太平を願う伝統の流鏑馬(やぶさめ)神事が行われた。疾走する馬にまたがった射手が的を目がけ矢を放つ「人馬一体」の妙技に、沿道を埋め尽くした見物客から歓声が上がった。
神事は巨木に囲まれた奧参道につくられた全長約220メートルの特設馬場で実施された。厳かな雰囲気の中、武官の装束に身を包んだ倭式騎馬会(東京)の射手らが、三つの的を狙って馬上から矢を放った。見事に的中すると、歓声と拍手が送られた。
神事は毎年5月1日にあり、五穀豊穣(ほうじょう)を祈念する御田植祭の後に行っている。今年は新天皇即位により祝日となったため、沿道には多くの家族連れやカメラ愛好家でにぎわった。埼玉県戸田市の会社員、中野公平さん(33)は「初めて見たが、馬の足音など迫力があった。女性の方もいたので驚いた」と話した。

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