古河市 甘い香りハナモモミスト 試作品完成、今秋販売へ

茨城新聞
2019年3月21日

古河市が開発を進めていた古河総合公園(同市鴻巣)のハナモモを使ったルームミストとフェイスミストの試作品が完成した。いずれも桃の花が持つ甘い香りが漂うのが特徴。市は20日開幕した古河桃まつりで来場者に試してもらい、商品名の参考にするなどして、今秋を目標とする販売開始に向けた動きを加速させる。

2種類のミストは「源平」と呼ばれる品種が原料。昨年4月に採取した花から「低温真空抽出法」という方法を用いて、液体成分を取り出した。サンプルの生体水を使った同5月のモニタリング調査では、参加した大学生たちから好評を得たという。

その後、関係者でつくる検討会議で2種類のミストの商品化を決定。商品名やパッケージ、生産数などを今後詰めるとともに、3月下旬には同公園のハナモモの8割を占める品種「矢口」を採取して、源平の抽出物との違いを確認する方針だ。

同公園のハナモモは約1500本あり、ピンクの花で包まれる桃まつり期間中は大勢の観光客が訪れる。市は全国に知られるハナモモを年間を通じてアピールしようと、本年度から商品開発に着手していた。

市観光物産課は「商品化が実現すれば、婚姻した夫婦へのプレゼントやふるさと納税の返礼品などにも活用したい」としている。

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