野間清治の業績広く 桐生に資料館オープン 桑原さん収集 雑誌や書簡、掛け軸

上毛新聞
2018年12月26日

桐生市出身で講談社を創設した野間清治(1878~1938年)の資料館が17日、桐生市新宿にオープンした。館長の桑原昭二さん(76)=同市広沢町=が二十数年前から野間に深い関心を持ち、収集した雑誌「少年倶楽部(くらぶ)」の付録や直筆の書簡、掛け軸が展示されている。12月17日は野間の誕生日で、初日から多くの来場者が訪れた。

資料館の展示室は三つに分かれ、最初の部屋は野間の生い立ちをはじめ、沖縄での教員時代や直筆の手紙を展示。二つ目の部屋は日本で初めて100万部を超えた「キング」や少年倶楽部などの「九大雑誌と付録」や絵本、日米でフェンシングと剣道の普及に努めたおいの森寅雄(1914~69年)を紹介。三つ目の部屋は社長に就任したキングレコードや報知新聞に関する資料が並んでいる。
建物は平屋建てで約75平方メートル。野間家が所有する建物を無償で借りた。桑原館長は「今年は野間の生誕140周年。絶好のタイミングでオープンできた。今後は展示品の入れ替えも行う。野間という人物を多くの人に知ってほしい」と期待を込める。
開館は毎週火、木、土曜日の午前10時~午後4時。入館料は無料。問い合わせは桑原館長(☎090・3090・3917)へ。