林の中の美術展“10歳” 空の下で輝くアート 神栖

茨城新聞
2015年10月8日

屋外で美術作品を展示する「第10回林の中の美術展」が7日、神栖市砂山の若松緑地で開幕した。2006年に始まり、10年目の節目を迎える同展。今回も青々とした芝生や木立を縫うように配置された散策路に、地元作家らが絵画、立体作品を展示。空の下でアートが輝きを見せている。会期は11日まで。

同展を立ち上げた主催の市うずも美術協会会長で画家の野口昌男さん(79)は「この地域は鹿島開発で整ったが、文化を支える土壌が弱く、作品を展示する場所もなかった。それならば、こんなすてきな緑地があるなら外でやろうと思った」と、有志でスタートさせた当初を振り返る。
10年がたち参加メンバーも広がりを見せる。野口さんをはじめ初期からの作家が、具象から抽象まで多彩な絵画作品をイーゼルを使って木立に並べるほか木彫作品も展示。また新たな仲間として加わった同市在住の声楽家、河野陽介さんを通じ、河野さんの母校である東京芸大のグループも出品。シカをモチーフに表面に鏡をちりばめた迫力ある大型造形作品「カガミの鹿」が緑地の中央で光を放っている。
毎年恒例となった同展は地域住民にも浸透。近くの老人施設の利用者や学生が見にくるほか、交流が深まった近所の市立波崎三中の文化祭には、野口さんら同展の作家が出品するようにもなった。野口さんは「若い人がこの展示を見て『自分も出品してみようかな』と思ってくれればうれしい」と語る。
同展は午前10時~午後4時(最終日は同3時)。雨天、強風時は若松公民館内で展示。
関連行事として、野外ステージで9日午後2時から、河野さんが「名曲の誘い」と題した演奏会を開催。10日午前10時から午後3時は野だて茶会、同日午後2時からは鹿島吹奏楽団が演奏会を行う。

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