笠間焼協組 1人用炊飯土鍋を開発 ふっくら遠赤外線効果

茨城新聞
2015年10月8日

笠間市の笠間焼協同組合が、熱源に固形燃料を使う1人用の少量炊き炊飯土鍋を開発した。調理場所を問わず災害時も活用できる商品で、川野輪和康理事長は「遠赤外線の効果でご飯がふっくらと仕上がり風味も立つ」とアピール。既に中国への輸出が決まるなど反応は良く、同市の地場産品と食が集まる9日開幕のイベント「笠間浪漫(ろまん)」で初めて販売する。

同組合が取り組んできたじか火に強い耐熱食器「笠間火器(かき)」ブランドの炊飯土鍋の一つ。内径13センチ、深さ10センチで容量は2合まで。量に応じて市販の固形燃料1、2個を使い、約30分で炊き上げる。
鉄製の燃焼台、敷板、燃料3個がセットで4980円(税別)で販売。土鍋は市内の陶房に発注、生産が進められている。同組合は「1人暮らし、高齢者宅でも手軽に本格的なご飯が楽しめる。災害時、旅館での活用など用途の幅は広い」と需要に期待を寄せる。
今回の商品は、3年前に開発した4合炊き用の失敗が足掛かりとなった。「たくさん使う固形燃料の臭いが部屋に広がってしまい、価格もセットで約1万8千円と高く、あまり売れなかった」(川野輪理事長)。この反省から発想を転換し、少燃料、低価格を実現できる1人用に焦点を当てた。
開発は今年1月から同市の県工業技術センター窯業指導所と協力し、熱を効率良く伝えられるよう試作を重ねた。7月には中国民間企業の購買担当者らが市内を訪れた際に試作品をPRし、現地での取り扱いが決定した。
同市笠間の笠間芸術の森公園イベント広場で12日まで開かれる「笠間浪漫」への出展を皮切りに、市内での販売を始める。同組合は「今後は国内外の購入担当者、旅館などに売り込み、笠間焼の周知、販路拡大に努めていきたい」と意気込んでいる。
商品に関する問い合わせは同組合(電)0296(73)0058。

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