「黄門料理」楽しむ 水戸 秋イメージの10品

茨城新聞
2015年9月29日

水戸藩2代藩主・徳川光圀が食べた料理を文献から復元した「黄門料理」を楽しむ集いが9月28日夜、水戸市南町1丁目の郷土料理店「五鐡夢境庵」で開かれた。約40人の参加者は、光圀の食に対する取り組みについて講話を聴いた後、秋をイメージした料理を楽しんだ。

黄門料理は、同市内の料理人だった故大塚子之吉氏が文献を参考に現代風にアレンジして再現し、季節ごとに食事会「汁講会」を開いていた。水戸商工会議所(和田祐之介会頭)が引き継ぐ形で、水戸の観光資源として広く一般の人に味わってもらおうと、市内の料理店やホテルなど10店舗で提供している。

この日の黄門料理汁講会では、茨城キリスト教大の川上美智子教授が、光圀の食への先見性や健康という観点で配慮していた食材について紹介した。料理は、那珂川のサケを使った料理など10品が出された。

五鐡夢境庵の絵幡恵治料理長は「地方が疲弊している時代に、まちの活性化に食が一つの手段になるのでは」と期待。和田会頭は「水戸の郷土料理として広げていきたい」と話した。

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