豪壮、華麗な屋台集結 鹿沼秋まつり、ユネスコ登録後初

下野新聞
2017年10月8日

 「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」が昨年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録後初の開催となる「鹿沼秋まつり」が7日、鹿沼市中心街で始まった。改めて豪壮、緻密な彫刻屋台や、お囃子(はやし)の「ぶっつけ」が多くの人を魅了した。

 江戸時代制作の12台を含む彫刻屋台26台が参加。はんてん姿の若衆らに引かれた今年の一番町・府所本町の白木造り彫刻屋台を先頭に今宮神社参道に集結し、昼すぎから境内へ順に「繰り込み」した。

 栃木市、会社員寺内正(てらうちただし)さん(64)は「これまでも数回見ているが、ユネスコ登録で祭りに参加している人の意気込み、力強さを感じる。彫刻屋台と共に見ていて素晴らしい」と話した。

 夕方からは街なかへの「繰り出し」があり、主要交差点で屋台が対面。お囃子を競い合う「ぶっつけ」では音量がひときわ大きくなり、夜空に響いた。最終日の8日は市民パレード、屋台揃(そろ)い曳(び)きなどが行われる。(枝村敏夫(えだむらとしお))

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