夜の東照宮、手筒花火が照らす 下野手筒会が奉納
下野新聞
2015年11月16日
【日光】日光東照宮400年式年大祭を記念し、山内の東照宮大駐車場で14日夜、下野手筒会(神谷耕司(かみやこうじ)会長)による初の手筒花火奉納が行われた。
手筒花火は愛知県の東三河地方や静岡県の遠州地方西部の伝統行事。徳川家康(とくがわいえやす)が江戸城内で観賞し、徳川の砲術隊によって三河地方に伝えられたと言われている。
下野手筒会は、家康が眠る下野の地で手筒花火の伝統を守ろうと、2005年に発足。益子町の夏祭り「祇園祭」で毎年打ち上げを続けている。東照宮での打ち上げは同会発足からの悲願で、約1年前から準備を進めてきた。
あいにくの雨模様の中、同会メンバーやスタッフ、愛知県豊橋市で活動する「豊橋煙火」のメンバー13人も参加。掛け声とともに直径約20センチ、長さ約80センチもある花火を次々と打ち上げた。
最後に「羊羹(ようかん)」と呼ばれる小型の手筒花火を8人が同時に打ち上げ、筒から噴き上がった高さ約10メートルにも達する火柱に、見物客からは大きな拍手と歓声が上がった。
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