里美の地酒 復刻 「金波寒月」ラベルも継承

茨城新聞
2017年6月26日

地域を元気にしようと取り組む、常陸太田市里美地区の市民グループ「折橋地域活性化プロジェクトチーム」(助川仁一代表)は、同市折橋町の蔵元で1962年まで醸造していた日本酒「金波寒月(きんぱかんげつ)」を新たな醸造元で復刻。かつてのラベルもそのままに、今月から市内限定で販売を始めた。

清酒「金波寒月」は江戸時代後期から1962年まで造られていた。蔵元が廃業後、常陸大宮市内の別の蔵元が銘柄を受け継いで醸造を続けたものの、地域ではほとんど流通せず、途絶えていた。

折橋町の住民がつくるプロジェクトチームは、使われなくなっていた酒蔵、通称「金波寒月」を地域の交流の場にしようと2015年に改修。書展などの企画展やそば打ち体験などのイベント、高校生や留学生を対象にした教育研修旅行の拠点などとして活用してきた。

今回の復刻企画は、プロジェクトチームの一連の活性化アイデアから生まれた。同市小沢町の岡部合名会社が醸造を引き受けることになり、原料には市内産の酒米を使った。同社の岡部彰博専務は復刻版「金波寒月」について「味は辛口で、当時の味がイメージできるはず」と話す。

助川代表は「地元の人に懐かしんでもらうだけでなく、この酒を目的に市外から足を運んでもらえれば」と話している。

普通酒720ミリリットル(税込み930円)と新ラベルをデザインした純米吟醸酒720ミリリットル(同1600円)の2種類は、JA常陸里美生産物直売所と道の駅ひたちおおたで販売される。1・8リットル(同1860円)は岡部合名会社で手に入る。売り上げの一部は同社が同プロジェクトチームに活動資金として提供する。 

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