本になったニャン 水戸のたばこ店看板娘「ハチ」、アイドルへの「猫生」紹介

茨城新聞
2017年5月24日

困ったような「八」の字眉毛で人気を集める水戸市のアイドル猫「ハチ」(雌、6歳)が、宮下銀座商店街(同市宮町)の人気者になるまでの道のりが本になった。子猫時代やたばこ店の「看板猫」になるまでの経緯、周囲の人々との交流をつづり、人生ならぬ「猫生」を紹介する。全国で発売され、出版元の集英社(東京)には幅広い年代から好評の声が相次いでいるという。

本のタイトルは、「こまり顔の看板猫! ハチの物語」。児童書作家の西松宏さん(51)が、昨年夏から秋にかけ、飼い主でフリーライターの前田陽一さん(60)らに取材を重ねてエピソードを発掘した。本には振り仮名が振られ、子どもから大人まで楽しめる。

ハチは東日本大震災直後、前田さんの知人宅で誕生、特徴的な顔を気に入った前田さんに引き取られた。その後、かわいらしい姿を通して、震災によって元気を失った市民らを元気づけられるのでは、との計らいで同商店街の入り口にある「糸久たばこ店」(長谷川香店長)の「看板猫」として活躍を続ける。縁起の良い末広がりの眉毛が運を呼び、「受験に合格したとか、就職が決まったなどの喜びの声が寄せられている」(長谷川店長)。

前田さんらは23日、同市中央の市役所臨時庁舎に高橋靖市長を訪ね、出版を報告するとともに、本10冊を寄贈した。前田さんは「飼い主として本になったことはうれしい。ハチにはタレント性があるのかも」と満足げ。同席した西松さんも「商店街の人たちを勇気づけたハチのお話を、多くの方が知るきっかけになれば」と話した。

市は商店街近くの市立三の丸小、二中などに本を配備する方針。   

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