「日光桜回遊」スタート 名所25カ所、順次開花 JR駅で歓迎セレモニー

下野新聞
2017年4月10日

 【日光】世界遺産二社一寺周辺でこれから見頃を迎える桜を楽しむ花見イベント「日光桜回遊」が7日開幕し、JR日光駅で関係者ら約100人が集まりオープニングセレモニーを開いた。30日まで。

 老舗商店などでつくる「日光桜遊(おうゆう)会」の主催。5年目を迎え、JRが本県を対象に来春展開する大型観光企画「デスティネーションキャンペーン(DC)」のうち、4月からの「プレDC」の事業として対象エリアを拡大。25カ所の名所を紹介し、68店舗が桜にまつわる商品などでもてなす。

 セレモニーで湯沢光明(ゆざわみつあき)副市長は「関係者の尽力に敬意を表し、さらなる地域の活性化に期待する」とあいさつ。午前10時すぎに大勢の観光客を乗せた列車が到着すると、弥生祭のおはやしや着物姿の宇都宮大留学生らが出迎え、イベントの案内地図を手渡した。

 続いて東京大付属日光植物園の技術専門職員清水淳子(しみずじゅんこ)さん(35)による講演とガイドツアーを実施。清水さんは「日光の桜は平地から標高2千メートル付近までで見られる多くの種類があり、長い期間楽しめる」と紹介。イベントエリアで見られるエドヒガンやイトザクラの特徴を説明した。

 同会によると、二社一寺周辺の桜の開花は今月中旬になるという。同会の亀田祐司(かめだゆうじ)代表(64)は「戦火を免れた樹齢200年を超える名木が多く、ぜひ見てもらいたい」と話した。(問)同会事務局070・1524・2610。

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