涸沼で国内初確認 カオグロアメリカムシクイ

茨城新聞
2017年4月6日

北米に生息し中南米で越冬する鳥「カオグロアメリカムシクイ」が茨城町の涸沼に飛来した。山階鳥類研究所(千葉県我孫子市)によると、日本で初確認。珍鳥の姿を撮影しようと野鳥愛好家が全国から集まり、早朝から望遠レンズを構えている。

スズメ目のカオグロアメリカムシクイは全長13センチほどで、黒い顔と黄色い胸が特徴。野鳥写真家の真木広造さん(68)=山形県河北町=によると、北米では一般的な鳥という。真木さんは「アラスカからロシアを経由して日本に飛んできた迷鳥だろう」と推測する。涸沼を訪れ、午前3時すぎから夕方まで撮影を続けている。

鳥は餌となる昆虫を求めてヨシの間に潜み、はっきり姿を見せるのはまれ。龍ケ崎市の愛鳥家、野中成龍さん(65)は「肉眼で確認するのは難しい。何日も現場に通わないと良い写真は撮れない」と話す。

涸沼で確認されたのは1羽とみられる。3月上旬以降、情報が広がり、関東を中心に愛知や大阪からも愛鳥家が集まっている。山階鳥類研究所の平岡考専門員は「鳥を追い回すようなことはしないで」と注意を呼び掛ける。

涸沼は2015年5月に国際的に重要な湿地としてラムサール条約の登録地になった。これまでに約200種の野鳥が確認されている。涸沼の野鳥を展示する「いこいの村涸沼インフォメーションプラザ」(鉾田市箕輪)では、カオグロアメリカムシクイのコーナーを設置した。 
(写真は野中成龍さん撮影)

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