レッドリスト入り? 昔ながらの地酒… 「絶滅危惧酒」発売 前橋・柳沢酒造

上毛新聞
2017年3月24日

柳沢酒造(前橋市粕川町深津、柳沢清嗣社長)は、日本酒の新商品「絶滅危惧酒」を発売した。生活様式の変化や均一化により地酒が姿を消しつつある中、地域の特性とともに育まれてきた味を知ってもらいたいとの思いを、一風変わった名称に込めた。
赤城南麓から赤城おろしが吹き下ろす粕川地域は、米麦や養蚕に従事する人が多かった。疲れた体をいたわり、エネルギーを取るために飲まれてきたのが、甘口でもち米を使うことが特徴的な同社の地酒「桂川」だ。
ただ、食生活の変化に伴い「いわゆる淡麗辛口が全国的なはやりになった」(柳沢社長)。同社も「結人(むすびと)」を2004年に投入し対応してきたが、もともとの蔵元の味を知ってもらいたいと考え、新商品の開発に着手した。
「絶滅危惧酒」は伝統と新しい酒造りとの融合を念頭に、もち米の甘みや余韻は残しつつ、後味をすっきりさせた。酒本来の味を楽しんでもらうため、日本酒度や酸度はあえて公表しないという。720ミリリットルで1080円。
柳沢社長は「創業からの特徴ある酒が各地で消えつつある現状を知り、まずは手に取ってほしい」と話している。

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