前橋初市 400年で記念事業 1月9日 刀剣鍛錬儀式や 初代藩主を顕彰

上毛新聞
2016年11月28日

前橋市は25日、毎年1月9日開催の「前橋初市まつり」が来年で400年の節目に当たるとして、祭り当日に400年記念事業を開くと発表した。江戸時代の市(いち)を再現する意味を込めた刀剣鍛錬の儀式のほか、前橋藩主の法要を行う。
正月の風物詩として、同市の本町通り(国道50号)など中心市街地で開かれる初市まつりの起源は、初代前橋藩主・酒井重忠(しげただ)の時代の1617(元和3)年と伝えられている。定例会見で山本龍市長は「初市は新春の風物詩であり、前橋を治めた酒井公を顕彰したい」と趣旨を説明した。
記念事業では、前橋市史に江戸時代の市で太刀を奉納したという記述があることから、刀剣にちなんだ儀式を開催。神事や県内の刀匠による鍛錬の実演を、初市まつり会場の一角にある前橋八幡宮と八幡宮公園で行う。
来年は重忠の没後400年とも重なる。「酒井雅(う)楽頭(たのかみ)家顕彰会」の主催で、藩主をしのぶ追善法要を酒井家の菩提(ぼだい)寺である龍海院(同市紅雲町)で行う。
市は前橋の魅力発信に向け、歴史文化遺産の活用を進めている。20日には酒井家を含む前橋ゆかりの4大名家をしのぶ「前橋四公祭」を初めて開いた。

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