下妻・ふるさと博物館 水害越え11月再開

茨城新聞
2016年9月8日

昨年9月の関東・東北豪雨で冠水し、休館状態が続いていた下妻市長塚の「市ふるさと博物館」が11月3日に再オープンする。本年度の市一般会計当初予算に復旧費約1億2千万円を計上し、市が修復作業を進めてきた。再オープン記念として、地元が生んだ彫刻家の市村緑郎展が開かれる予定で、関係者は「ぜひ多くの人に来てもらえるよう、会期中は入場無料にしたい」と、1年2カ月ぶりの再開準備を進めている。

ふるさと博物館は、昨年9月10日の豪雨災害で鬼怒川が越水し、隣接する「ビアスパークしもつま」とともに冠水。床上30センチまで浸水し、じゅうたんが全て使えなくなったほか、収蔵庫の下側にあった史料や展示してあった書など、貴重な品々が被害に遭った。電気系統や事務室の中の被害もひどく、臨時休館を余儀なくされた。

史料などは他機関に依頼して凍結保存した後、乾燥作業を行い、書なども表具屋に額装を修理してもらう措置を取った。被災した当初、下妻二高野球部や、下妻中の教員やバスケット部メンバーらがボランティアで清掃作業などを手伝った。同館の横堀孝徳館長は「有志の方々の協力がありがたく、とても力になった。感謝しても感謝しきれない」と話す。

同館では現在、床の張り替えや展示部分の修理など、11月3日の再オープンに向けて急ピッチで工事が進められている。再開の前日となる同2日には関係者らによるテープカットや内覧会が行われる。

市村緑郎展は11月3日から12月11日まで開催。期間中、市村氏夫人の清子さんと、彫刻の修復にも携わった彫刻家、清家悟さんのギャラリートークも開かれる。横堀館長らスタッフは「いつ再開するのかといった問い合わせも多くあり、この1年は長かった。再開が決まってほっとしている」と話している。

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