初冬の日に 輝く干し柿 那須
下野新聞
2020年11月14日
初冬を彩る干し柿が民家の軒に下がり始めた。福島県境に近い那須町大畑、木材業菊地尚(きくちたかし)さん(83)方では、陽光を浴びた1660個がだいだい色に輝いている。
渋柿の「蜂屋柿」と「西条柿」を手むきしてひもにつないで湯通しした後、竹ざおに等間隔につるす。菊地さんと妻良子(りょうこ)さん(82)が手分けをして行っている。
20年近く続けている作業で、今年は1週間前から順に干し始めた。日がたつほど褐色に変化していくため、干された柿の色が見事なグラデーションを見せている。
良子さんは「ずっといい天気が続いていて、急に寒くなった。今年は良い出来になりそうです」と話す。
12月上旬には甘い干し柿に仕上がる。餅と一緒に暮れに親類や友人に送るという。
地図を開く | 近くのニュース |