心癒やす地域の絆 大田原・磯上のヤマザクラ
下野新聞
2020年4月13日
【大田原】両郷にある県指定天然記念物で推定樹齢約300年の「磯上(いそがみ)のヤマザクラ」がライトアップされ、幻想的な姿を見せている。
ライトアップは、2000年に地域住民が集まって花見をしたことを機に話が持ち上がり、翌年開始。現在は地元有志15人でつくる保存会「桜光会(おうこうかい)」が草刈りなどの管理や点灯作業を手掛け、活動は地域の絆にもなっている。
今年は今月3日にライトアップを始めたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、遠方からの来場者向け案内看板の設置を自粛した。高さ約13メートル、幹回り約5メートルのヤマザクラは7日に開花。今は五分咲きで、すぐに見頃になるという。
同会の渡辺隆一(わたなべりゅういち)副会長(61)は「新型コロナが社会に暗い影を落とす中、桜を見て、地元の人たちは癒やされている」と話していた。
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