味にこだわり 多彩なパスタ①

上毛新聞
2019年5月29日

 粉食文化が根付いている本県は多彩なパスタを味わえる。40年間、創業当時のメニューが人気の店、食材を地元産、旬のものを貫く店、そばとパスタが一緒に味わえる店舗もある。各店それぞれのこだわりや試行錯誤を知ると、楽しみ方も広がる。

【手打ち田舎そば・うどん・パスタ せんごく庵(大泉町仙石3―15―15) 2代目店主 岩瀬幸雄さん】
◎そばも一緒にいかが

 おそばとパスタが一緒に食べられる店です。21年前、父親が脱サラしてそば屋を開店しました。他店でイタリアンの修業を積み、14年前厨房を拡大して、パスタやピザなどもメニューに加え、父と二人三脚でやってきました。

 昨年父が引退し2代目として気持ちを新たに再スタートしました。お年寄りから子どもまで、家族連れで食事を喜んでもらいたいと思います。

 お薦めはシーフードパスタ(1000円)で、種類はトマトソース、クリーム、トマトクリーム、塩味の4つ。ランチ(750円~)は全てのパスタにサラダが付きます。

 【営業時間】火・水(午前11時半~午後2時)、金、土(同、午後5時半~8時)日(同、午後5時半~7時)月曜定休。☎0276・62・4808。

【イタリア料理 ランゴリーノ(館林市花山町27―3) 店主 須永一久さん(42)】
◎旬の素材 手間掛けて

 伝統的なイタリア料理を自分の基準としています。素材を理解し、時間と手間を惜しまず、うま味調味料は一切使いません。旬の素材を使用し、季節感のある料理を提案できるよう心掛けています。

 野菜は地元農家の友人に協力してもらい、近郊ではなかなか手に入らない珍しいイタリア野菜を栽培してもらっています。

 日替わりの「本日のスペシャルパスタ」は旬の味覚を組み合わせたパスタで「ここでしか味わえない味」と好評です。サラダ、パン付きで1800円。暑い季節は冷製パスタも登場します。ランチは900円~。

 夜は単品メニューは無く、コースは5000円~。予約制です。

 【営業時間】正午~午後2時半、午後6時~11時。水曜と第2火曜定休。☎0276・55・8282。

【ラ ロゼッタ(邑楽町篠塚1453―1) 店主 三田裕さん(46)】
◎県産小麦粉もっちり

 パスタとドイツ風パンケーキを組み合わせたランチメニューの「ハーフダッチベイビーとパスタ・ドリンクセット」(税別1500円)を紹介します。

 県産小麦粉「つるぴかり」「鶴の舞」を使用したオリジナル生パスタです。もっちりとした歯応えや甘みが感じられ「乾麺と違う味わい」と喜ばれています。

 パスタはオイル、トマト、クリームの3種類から選んでいただきますが、一番人気は「ワタリガニのクリームパスタ」です。ワタリガニや小エビ、シメジを使い、華やかな色合いのトマトクリームで仕上げています。

 たっぷりの具材を使い、食べ応えも十分。素材の味を生かしたソースと生麺の風味を楽しんでいただけます。

 ダッチベイビーはスイーツ系7種、食事系5種の12種類から選ぶことができます。

 【営業時間】午前11時~午後3時、午後5時~10時。火曜定休、祝日は営業。☎0276・57・6556。