迫力「ぶっつけ」観客魅了 鹿沼秋まつり

下野新聞
2018年10月9日

 市制70周年を迎えた鹿沼市の最大イベント「鹿沼秋まつり」が6日、同市中心街で始まった。今年は江戸時代制作の彫刻屋台13台を含む全27台が勢ぞろい、夕方からはお囃子(はやし)の競演「ぶっつけ」も行われ、見物客を魅了した。

 「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」が一昨年、ユネスコの無形文化遺産に登録され、臨時列車が出るなど市内外からの注目度はより高まった。天保年間に制作された一番町・「天神町」の彫刻屋台を先頭に今宮神社参道に集結、昼すぎから境内に堂々の「繰り込み」を行った。

 横浜市旭区から友人と訪れた桜井秀夫(さくらいひでお)さん(71)は「初めて見ましたが屋台の彫刻と装飾はすごい。しっかり継承しているのも素晴らしいですね」と感心していた。

 夕方からは街なかへの「繰り出し」があり、主要4交差点で屋台が対面。お囃子を競い合う「ぶっつけ」が展開され、周囲の人々は音の響き、迫力に酔った。
 

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