ルオムの森(群馬・長野原町)で「アトリエキャビン成果展」 県内外の5組が出品、10月4日まで

上毛新聞
2026年9月8日

浅間山麓のキャンプ場に滞在し、そこで生まれたイメージや感覚、人との交流を元にアーティストが制作した作品を紹介する「アトリエキャビン成果展」が10月4日まで、群馬県長野原町北軽井沢のレジャー施設「ルオムの森」で開かれている。県内外の5組が生き物の気配や風や水の流れといった自然を、五感を研ぎ澄ませて体感し、制作に結び付けた。

アトリエキャビンは同所のキャンプ場「スウィートグラス」を活用した アーティスト・イン・レジデンスで、キャンプ場やルオムの森を運営する「きたもっく」が企画した。出品の5組はいずれも昨年の参加者だ。

中之条町の彫刻家、西島雄志さんは「滞在中、積もった雪の上に動物の足跡が見られ、近くに存在と気配を感じた」という。姿は見えなくても「居る」感じを表現できたらと、渦状に巻いた銅線をつなぎ合わせて制作した「神鹿」を出品した。

高崎市の菅原久誠(ひさなり)さんは滞在初日の夜に恐ろしい風の塊を体感し、最終日には雪が降った。この経験を元に唐の詩人の漢詩の一節を一部変えた「山雪欲来風満楼」の書と、二つの青田石にこの一節を配字して彫った印と印影などを展示した。

米国生まれのアーサー・ファンさん(東京都)は現代アートの祭典「中之条ビエンナーレ」の出品作家。滞在時に歩いた道を卵の殻に描いた立体や長野原町ゆかりの故谷川俊太郎さんの詩からインスピレーションを受けた作品を手がけた。

愛知県出身の2人の「nekko magazine」と東京を拠点に活動する藤村勇人さんの作品も並ぶ。

午前11時~午後5時。火曜休み。入場無料。問い合わせはルオムの森(☎0279-84-1733)へ。