香道の世界知って 企画展、道具など80点 茨城・龍ケ崎

日本の香りの文化に触れてもらおうと、茨城県龍ケ崎市馴馬町の市歴史民俗資料館で企画展「香道の雅び~香道具の世界~」が開かれている。茶道や華道と並ぶ日本三大芸道の一つ「香道」に焦点を当て、江戸時代から現代までの香道具や香木など約80点を展示。香りを楽しむ日本の文化や精神性を伝えている。同展は21日まで。
香道は一定の所作のもとで香木をたいて香りを鑑賞し、その違いを聞き分けながら楽しむ芸道。室町時代中期ごろに基礎が形づくられたとされ、現在まで受け継がれている。
同展は個人蔵の香道で用いる香道具などを展示。道具類を一つの箱に収めた「十種香箱」は、蒔絵(まきえ)が施された江戸時代後期や大正~昭和初期のものが並ぶ。婚礼道具としてもあつらえられたと説明する。
数種の香木をたき聞き分ける遊び「組香」で、その一種の競馬香の人形・盤も紹介。2組のグループに分かれ、正解した人数分だけ人形が盤上を進めるルールという。ほかに、足利義政が所持していたとされる伽羅(きゃら)の香木なども展示する。
同館で昨年、個展を開催した彫刻家で流通経済大学教授の中原篤徳さん(54)が、香道の普及に取り組む「公益社団法人お香の会」の会員だったことから、今回の企画が生まれた。
展示監修した中原さんは香道歴30年で、「香りの持つ力やシンプルな良さが魅力の一つ。歴史や和歌の要素などが加わり、感覚と理性が融合している」と香道の良さを強調。「普段は見られない展示品を見て、まずは香道を知ってほしい」と来場を呼びかける。
開館時間は午前9時~午後5時まで。月曜休館。入館無料。
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