ドラマ化された人気漫画の原作者は栃木県出身 本人から地元の図書館へ全巻寄贈
テレビドラマにもなった人気漫画「未来のムスコ~恋人いない歴10年の私に息子が降ってきた!」(集英社)の原作者で、栃木県那須烏山市出身の脚本家・阿相クミコさんが、漫画の全8巻を烏山図書館と南那須図書館に1セットずつ寄贈した。両館の書架に置かれ、広く読めるようになる。
阿相さんは、脚本家の一人として関わった2011年のテレビドラマ「マルモのおきて」が優れた放送番組や俳優らを顕彰する「橋田賞」を受賞するなど長年、活躍。「ヤヌスの鏡」や「ワカコ酒」のほか、現在放送中の「今夜、秘密のキッチンで」も阿相さんが脚本で関わったドラマだ。
その阿相さんが原作に初挑戦したのが、集英社配信の人気漫画アプリ「ヤンジャン+」で昨年まで連載された、全57話の「未来のムスコ」。無名の20代女性俳優・汐川未来の前に突然、2034年から「息子」だという幼児が出現。父親は誰かという謎や、SFタイムパラドックスを組み込んだハートフル・コメディーで、実写ドラマが今年、地上派で放送された。
「8冊の本という形になり、親戚などに配っているうちに、この本をみんながふと手に取れる、偶然の出合いがある図書館という場に置けたらと思った」と阿相さん。3月下旬に直接訪れ、寄贈した。
南那須図書館の野尻佳代館長は「活躍された方が地域と図書館を親戚のように気にかけ、支援してくれるのがうれしい」と喜ぶ。
「未来のムスコ」に登場する劇団はJR烏山駅前にあった喫茶店名から取るなど、古里目線の遊び心も。「みんながつながっている」がテーマといい、今もJR烏山線で頻繁に帰郷するという阿相さんは「そんな地域とのつながりが、テーマに反映されていたのかも」と話している。
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