博物館と動物園連携 視点多様な企画展 遺跡出土品や骨格標本 茨城・日立

茨城新聞
2026年4月28日

茨城県日立市の郷土博物館とかみね動物園が連携して多彩な展示をする企画展「ズーハク・テン」が同市宮田町の同館で開かれている。博物館が持つ遺跡出土品や美術品と、動物園が持つ動物の骨格標本や飼育資料を並べて展示。縄文人の狩りや食、美術品に描かれた動物などについて、学芸員と飼育員がそれぞれの視点で解説した。同展は5月10日まで。

企画展の「ズー」は英語の動物園、「ハク」は博物館にかけており、2015年に第1回が始まり第10弾。動物と人、動物とアート、動物の体の機能と博物館資料の共通点に焦点を当てた。今回の主題は「点が線になり、展になる」。

展示は縄文人の暮らしをテーマに、シカやカワウソといった動物の骨格標本や出土品と、人が骨で作った道具や縄文土器を並べた。学芸員と飼育員の一言も解説として書いた。例えば、ライオンが鋭い歯で獲物を切り裂いたりかんだりする仕組みを骨格で見ることができる一方、人は道具を使って切る、すりつぶすという調理をして食生活を変えた点を指摘。

美術品は描かれたシカや鳥の絵について、博物館は作者や技術に関する評価を記す一方、動物園は「夏毛」「角の大きさ」「繁殖期」のような生物学的な特徴を記して季節や年齢を推測した。

博物館は「多様な見方を提供することで、展示物により興味を持ってもらえるのでは」と話した。入場無料。月曜休館(祝日は開館)。