水戸駅ビルで納豆ご飯 飲食店開店、夜はバー 地元の味発信 茨城

納豆をはじめとする茨城県名産品を水戸駅ビルで味わってもらうため、水戸ステーション開発(同県水戸市宮町、石井圭社長)は運営する商業施設エクセルみなみの3階に直営店「The Natto&Bar MITO RUTSUBO(ミトルツボ)」をオープンした。駅から地元の味を発信するのが狙い。ランチタイムは納豆ご飯定食のみを提供する。
知名度抜群の宇都宮ギョーザのように、納豆をご当地グルメの定番となるのを目指し、「『水戸に行ったら納豆を食べて帰ってくる』という流れができれば」(石井社長)と意気込む。
JR宇都宮駅では駅構内や駅ビルにギョーザ店が軒を連ねている。協同組合宇都宮餃子会(栃木県宇都宮市)によると、駅に専門店ができ20年以上たち、担当者は「首都圏の人を中心に効果が大きくなっていった」とメリットを挙げた。
エクセルみなみでは2011年の開業当初から同社直営の土産店で納豆を扱ってきた。県外から訪れた利用者に人気で、特に「水戸の梅まつり」期間など観光シーズンは昼過ぎに完売するほど。一方で周辺に納豆を食べられる飲食店が少なく、県外客が特にランチで食べにくい現状がある。
このため、ミトルツボでは観光、ビジネスでの駅利用者を主なターゲットに据えた。提供する納豆はいずれも水戸を代表する笹沼五郎商店、水戸納豆製造、だるま食品の商品で、各社2種ずつの6種。夜のバータイムには、土産店でも購入できる茨城県の地酒とともに常陸牛や寒サバといった県産食材のさかなをそろえた。
店内はカウンター10席。県外から訪れた人と地元民のつながりをつくるような場所を目指す。納豆メーカーの社長や各分野で活躍する人を「1日ママ・マスター」として招いたり、食を学ぶイベントの開催を構想している。
エクセルみなみ内は茨城県色が強まっていて、木内酒造が手がける「蔵+かつ」と「常陸野ブルーイング水戸」のほか、いばらき地酒バー、サザコーヒーが好調だ。石井社長は「地域のコンテンツをきちんと打ち出せば、お客さまが来て喜んでもらえる」と手応えを語っている。
同社は昨年6月に新規事業チームを立ち上げ、目玉企画として納豆の飲食店をつくることにした。納豆メーカーとの交流や県外の納豆専門店を視察した末、「納豆に絡めて茨城の豊かな食材をアピールしていきたい」(石井社長)と構想を固めた。
水戸市観光課によると、駅直結の飲食店で水戸の納豆を提供されるのは初めて。担当者は「納豆を食べたことがなかったり食わず嫌いの人も多くいる。駅で食べるのをきっかけに納豆を好きになってもらえれば」と期待を込めた。
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