「古墳発掘の父」に光 10回の節目で幕 故尾崎博士 群馬大で特別展

上毛新聞
2025年12月2日

本県の古墳研究の礎を築いた群馬大名誉教授、尾崎喜左雄さん(1904~78年)の功績を紹介する特別展示「尾崎喜左雄博士展」が12月19日まで、前橋市の同大総合情報メディアセンター中央図書館で開かれている。2016年に初めて開催し、10回目を数えるが、最後の展示となる。埴輪(はにわ)や発掘の調査日誌など貴重な資料67点から「古墳発掘の父」の偉業に光を当てている。

県内の古墳300以上を発掘調査した尾崎博士の生涯と業績を伝えようと、県立歴史博物館が協力し、同大が所有する発掘調査資料を毎年展示。最終回は高塚古墳(榛東村)で出土した「挂甲(けいこう)武人埴輪」や鶴山古墳(太田市)の石製模造品を紹介。調査風景をカラー化した写真、時刻を入れて一日の活動を記録した調査日誌もあり、発掘現場の様子がリアルに伝わる。

午前10時~午後5時。入場無料。