出土品や仏像 80点展示 日立市郷土博物館50周年 3日まで 茨城
茨城新聞
2025年11月1日

茨城県日立市宮田町の市郷土博物館は、開館50周年を記念し、貴重な収蔵資料を紹介する「市宝展DX(デラックス)パート2」を開いている。貴重な資料や文化財約80点を展示。発掘された古墳時代の宝飾品から、廃寺となった寺の仏像、地元ゆかりの芸術作品に至るまで幅広く取り上げた。観覧無料。11月3日まで。
展示は5部構成。「原始古代」では、同市の「水木浜2号墳」と伝わる古墳から出土したという銅鏡やガラス製小玉、イモガイ製の馬具などを初めて紹介。「中世・近世」では、廃寺となった市内の寺の本尊だった木造薬師如来座像(平安時代)、市内の艫(とも)神社の棟札(15~16世紀)、終戦時に連合国軍総司令部(GHQ)に没収された後に戻った江戸期の刀剣も並べた。
「美術」では、昭和初期にかけ活躍した日本画家、五島耕畝の大作や、日立で制作活動したネオダダイズムの国際的アーティスト、故田中信太郎さんのオブジェ作品「風景は垂直にやってくる」も見どころだ。
展示は第2弾で、作品にまつわるいろいろな物語を知ることができる。同館の大森潤也学芸員は「あまり知られていない貴重な作品にも光を当てた。ぜひ多くの人に見てほしい」と話した。
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