赤城山頂エリアの旧駅舎(群馬・前橋市)、11月1日に試験的オープン テラスの眺望が自慢 糸井重里さんの「ほぼ日」が改修

上毛新聞
2025年10月30日

群馬県前橋市出身のコピーライター、糸井重里さんが創業した「ほぼ日」(東京都)が改修を進めている同市富士見町赤城山の旧赤城登山鉄道駅舎が1日、試験営業を始める。名前は「ほぼの駅 AKAGI」。眺望が自慢のテラスを開放し、地元食材の料理、限定グッズ販売などを想定、市内外から人を呼び込む交流拠点にしたい考えだ。糸井さんは「ここから 本当に行きたい場所に自由に行けるぞ、希望への出発の駅という意味を名前に込めた」と話す。本格開業は来年春の予定。

旧赤城登山鉄道駅舎は、登山鉄道として運行されたケーブルカーの終着駅だった。赤城山の鳥居峠にあるレストラン「赤城山頂駅記念館サントリービア・ハイランドホール」として利用され、2018年に建物が国の有形文化財に登録されている。事業承継を模索していた大沼山荘(同市、塩原勲代表)からほぼ日が取得し、交流拠点の一つをつくろうとリニューアル工事を進めてきた。

内装は趣のある駅舎の雰囲気を生かし、むき出しの梁(はり)に存在感のある時計を設置する予定。糸井さんが「名画に匹敵する」と表現する風景を存分に楽しめるよう窓を大きく改修した。テラスからは、雲海が出現することもある眺望を味わえるという。

午前10時(1日は午後1時半)~午後4時。水曜定休で、祝日などに休業する場合もある。詳しくは「@hobonoeki_akagi」のアカウント名でXなどの交流サイト(SNS)で告知していく。