9月に注文が増える「長期保存できる美味しい缶詰パン」栃木県内で製造、全国へ
下野新聞
2025年9月1日

9月1日の「防災の日」を前に、栃木県那須塩原市東小屋の「パン・アキモト」で防災備蓄用の缶詰パンの製造作業が繁忙期を迎えている。
パン・アキモトは1995年の阪神淡路大震災で、被災地に届けたパンのほとんどが傷んでしまったことを機に「長期保存できるおいしい缶パン」の開発に着手。素材や製造手法などの試行錯誤を重ね、国内外の被災地へ届けてきた。
この日は従業員たちが一部の工程を手作業で行いながら、約1万個の缶詰パンを製造。殺菌と焼成を同時に行うためにパンを缶ごと焼き上げ、一つ一つ丁寧に検品、箱詰めしていった。製造された缶詰パンは全国に出荷される。
防災月間の9月のほか、東日本大震災が発生した3月にも注文が増えるという。秋元義彦会長(72)は「食べ物は生きていく上で欠かせない。いつ来るか分からない災害に賢く備えてもらえたら」と話した。
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