「大洗コーヒー」開発 町シンボル合わせた風味 ふるさと納税返礼品に 茨城

茨城新聞
2025年6月22日

茨城県大洗町は、コーヒー豆栽培輸入、加工販売を手がけるサザコーヒーロースター(同県ひたちなか市)と連携し、新たな名物「大洗コーヒー」を開発した。今月からふるさと納税の返礼品とするほか、サザコーヒー大洗店(同町港中央)で販売を始めた。パッケージには町のシンボルが描かれ、デザインに合わせた風味が楽しめる。

最大の目玉となる「ブレンド」は、町の名物「神磯の鳥居の初日の出」と「花火」がそれぞれ描かれた二つのパッケージがあり、黒糖のような甘みと鼻を抜ける香ばしさ、豊かな風味が特長。そのほか▽チョコレートやナッツのような風味がある「マリンタワー」▽海鮮と組み合わせても邪魔しないお茶感覚の「あんこう」▽「サーフィン後はコーヒーが飲みたくなる」という町職員の声から生まれた「サーフィン」-の計4種類を用意した。同社は「大洗を旅する気持ちで飲んで」とアピールしている。

町は昨年秋、ふるさと納税の返礼品の幅を広げようと、町内に店舗を持つ同社に共同開発を打診。同社をはじめ、日本を代表するバリスタやデザイナーなど10人が関わり、開発に取り組んだ。今年4月に試飲会と味作りを行い、商品化にこぎ着けた。

同社は「震災やコロナ渦で町に救われ、恩返しがしたかった」といい「もっとたくさんの人に大洗を訪れてほしい。大洗コーヒーを飲んで幸せになって」としている。