手軽にのんびり小物釣り 2時間で4種20匹 常陸太田・粟原釣り場 茨城

茨城新聞
2025年6月1日

田んぼに水が入り、一気に風景が変わってきたあぜ道を抜け、茨城県常陸太田市の「久慈川 粟原釣り場」へ五目釣りに出かけた。久慈川の蛇行部分を大規模に改修し、流れを変えて形成された三日月湖だ。およそ3.7平方キロの湖面を有し、自然に囲まれた静かな環境でのんびりと釣りがしたい方にはうってつけ。特にヘラブナ釣りの間では人気の高い釣り場である。

久慈川より通水していることもあって、ヘラブナの他にもコイ、マブナ、ニゴイ、モツゴ、ウグイ、オイカワ、モロコ、ナマズ、ブラックバス、ブルーギルなどいろいろな魚種が生息している。今回はのんびりと、しかし釣れるものなら何でもという欲張りな釣りだ。

オイカワ

朝というには少々遅い午前9時ごろに釣り場に到着。準備を整え、足場の良い場所に釣り座を構えた。今回、用意したのは3.3メートルの万能延べざお。針が1本の一般的なウキ釣り仕掛け。餌は赤虫を使ってみたが、生きた餌が苦手という方は小物釣り用の練り餌でも構わない。

至ってシンプルな道具仕立てなので家族連れでも十分楽しめること請け合いだ。池のレギュレーションでリールを使った釣りが禁止されているため、延べざおによる基本的なウキ釣りになる。

モロコ

魚のストックは多いようで、寄せ餌を少しまき、仕掛けを数投するとすぐにウキに反応が出始めた。

小さく鋭く動いたアタリに合わせるときれいなオイカワが釣れた。大きくウキが消し込んだアタリではフナ。小さくモゾモゾとウキを動かしていたのはモロコだ。そしてニゴイと、頻繁に魚がウキを動かしてくれるため、飽きずに釣り続け、あっという間に時間がたった。

ニゴイ

アタリがあっても針がかりしない空振りも多かったが、およそ2時間で4種類、計20匹ほどの魚が顔を見せてくれて十分に楽しい時間を過ごせた。残念ながら今回は予定が合わず連れて行けなかったが、次回は子どもと一緒に出かけてみようと思う。きっと楽しんでもらえることだろう。

同釣り場では「日釣券」が必要になる。一般400円、中学生100円。小学生以下は無料で、隣接の湖畔荘売店で買える。

余談だが、同釣り場から車で10分、国道349号沿いには「道の駅・黄門の郷ひたちおおた」もあるので、帰りに立ち寄るスケジュールで1日遊び尽くすもの面白いと思う。(上州屋日立店・栗田雅博)