節分に「恵方巻クレープ」いかが 群馬・富岡市の6店で期間限定販売 日仏の食文化を新名物に

上毛新聞
2025年1月26日

節分にクレープはいかが―。群馬県富岡市内の飲食店で提供されるクレープやガレットを「富岡クレープ」として発信する市観光協会は31日~2月2日、節分に合わせた「恵方巻クレープ」を市内6店舗で販売する。黒い生地でイチゴを包んだクレープや和の素材を使ったクレープなど、各店が趣向を凝らした個性豊かなメニューを味わうことができる。

富岡クレープはフランス出身の同協会職員、ダミアン・ロブションさん(37)が発案。クレープ発祥地の同国は同市の世界文化遺産、富岡製糸場の建設に携わった。こうした歴史的つながりに着目し、同協会は2年ほど前から富岡クレープをご当地グルメとしてアピールしてきた。

ロブションさんによると、フランスには毎年2月2日に春の訪れを願って、太陽に見立てた「丸い黄金色」のクレープを食べる習慣があるという。日本でも立春の前日に恵方巻を食べる習慣があることに着想を得て、両国の文化を組み合わせた恵方巻きクレープが誕生した。ロブションさんは「日仏の食文化が融合し、富岡ならではの新名物として定着してほしい」と期待を込める。

市内6店舗で販売予定の「恵方巻クレープ」(市観光協会提供)

販売店舗はカフェドローム(富岡)、古民家カフェ桑庵(妙義町)、和菓子匠みさきや(一ノ宮)、山カフェ妙義(妙義町、市妙義ビジターセンター内)、ビストロユジェーヌ(七日市)、茶フェちゃきち(一ノ宮)。店舗により予約の有無や販売期間などが異なる。

問い合わせは市観光協会(☎0274-62-6001)へ。最新情報は富岡クレープの公式インスタグラムで発信している。