茨城・行方の屋内型動物園、7月31日開園 目玉のキリンは今秋以降

茨城新聞
2024年7月30日

茨城県行方市玉造甲の屋内型動物園「霞ケ浦 どうぶつとみんなのいえ」が7月31日に開園。目玉となるアミメキリンの展示は、猛暑のため搬入予定のキリンを陸路輸送することが難しくなったため、今秋以降に延期された。当初の展示はカピバラやアルパカなどが中心となる。

キリンは群馬、和歌山両県の動物園からオス計3頭を移送する計画。荷台の低いトレーラーで、エアコンを備えた専用輸送ボックスを使って運ぶ。

同園によると、アフリカのサバンナに生息するキリンは暑さに強い。だが、アフリカは昼夜の寒暖差があり湿度は低い一方、日本は昼夜ともに暑い上に湿度が高いという気候の違いがある。日本動物園水族館協会(JAZA)がキリンの体調不良や死亡リスクが高いと判断した場合は、輸送が許可されない。

連日の猛暑でJAZAがキリンの輸送を許可しない可能性が高まり、涼しくなる秋以降の移送とする。同市の鈴木周也市長は「残念だが、ほかにもカピバラやアルパカなど約19種類80頭の動物がいる。足を運んでほしい」と話した。

同園は、2020年3月に閉館した旧「水の科学館」を改修して整備した。