鉄砲隊「撃てぇ」 新宿区の百人隊が火縄銃演武 群馬・館林市のつつじまつり会場で

上毛新聞
2024年5月3日

群馬県館林市のつつじが岡公園で開催している「つつじまつり」の一環で、東京都新宿区の登録無形民俗文化財の鉄砲組百人隊行列が、5年ぶりに同公園で行われた。同区住民らでつくる江戸幕府鉄砲組百人隊保存会(兼重徳太郎会長)が火縄銃の演武を披露し、迫力満点の一斉射撃や連射で観光客を引きつけた。

甲冑(かっちゅう)に身を包んだメンバーは横一列に並び、空中に向けて次々に空砲で射撃=写真。ごう音が響くと、観客からどよめきと拍手が起こった。

みどり市から家族で訪れた木村翼沙(つばさ)さん(7)と優李(すぐり)ちゃん(5)の姉妹は「音が大きくてびっくりしたけど、かっこよかった」と話した。

百人隊は江戸時代に徳川家の警護に当たり、副業として同区でツツジを栽培していたとされる。区の都市化に伴って各地にツツジが移植され、一部は現在も同公園に植えられている。こうした縁から交流が続き、同保存会は2013年から演武を披露している。

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