夏といえば…「お化け屋敷」にいらっしゃい 栃木・佐野から巣立つ不気味なお化けたち

下野新聞
2023年7月26日

梅雨明け後の夏本番を迎え、お化け屋敷の企画・運営を手がける栃木県佐野市田沼町の丸山工芸社で、人形制作など設営の準備作業が大詰めを迎えている。

1922(大正11)年創業の同社は「浅草花やしき」や「後楽園ゆうえんち」のお化け屋敷にも携わった。2019年以降、火災や台風、新型コロナ禍と3度の苦境に立たされたが、コロナ禍の落ち着きに伴い、今年は5年ぶりに夏本来の忙しさを取り戻している。

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同市内外の4施設から依頼を受け、6月から制作を開始。人形は新作20体を含む計60体を仕上げた。24日は、群馬県太田市の「ぐんまこどもの国」へ搬入する資材の運び出しや妖怪人形の点検を行った。

「佐野の生人形(いきにんぎょう)」で県の伝統工芸士に認定されている制作歴50年の柳誠社長(78)は「時間に追われて作業できることに喜びを感じる。インパクトを残せる人形や仕掛け作りに力を入れたい」と話していた。

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