吉田正記念館で企画展 郷愁のご当地ソング 茨城・日立
茨城新聞
2022年7月25日
茨城県日立市出身の作曲家・吉田正氏の作品で〝ご当地ソング〟に焦点を当てた企画展「郷愁さそう魅惑の吉田メロディー~想いは故郷へ還る~」が、同市宮田町の吉田正音楽記念館で開かれている。国内外の地域をイメージさせる吉田氏の曲について、エピソードやレコードジャケット、地域に設置されている歌碑の写真などで紹介する。9月18日まで。
同館によると、吉田氏は生涯で2400曲を作曲し、そのうち約300曲が特定地域の情緒を歌ったご当地ソングという。会場では譜面台を使い、「有楽町で逢いましょう」や、茨城県が舞台となる「日立音頭」「潮来笠」などを紹介。海外を舞台にした曲にも焦点を当てる。会場ではご当地ソングを流す。
このほか5階の展望カフェにも、吉田氏の門下生のご当地ソングを中心に、5枚のパネルでレコードジャケットを紹介している。
同館の赤津昌義施設長は「吉田先生はムード歌謡やリズム歌謡の印象があるが、いろんな地域をイメージした曲がある。地域の郷愁あふれる曲を紹介したい」と話した。
同館は2004年、吉田氏の業績を顕彰しようと開館した。開館時間は午前10時~午後6時(展望カフェは同9時)。年中無休。