ダイオウイカ3.2メートル標本 茨城県自然博物館企画展開幕 深海生物に焦点
茨城新聞
2020年7月21日
深海に生息する生き物たちにスポットを当てた企画展「深海ミステリー2020 ダイオウイカがみる世界」(茨城新聞社など後援)が18日、坂東市大崎の県自然博物館で開幕した。全長約3.2メートルのダイオウイカの液浸標本や全長3.6メートルを誇る世界最大級のミツクリザメの剥製など865点の資料を並べ、子どもたちの探究心をくすぐる内容になっている。10月4日まで。
同展は、ようこそ深海の世界へ▽深海とは▽深海に生きる▽茨城の深海生物大集合!▽生活の中の深海生物▽深海の未来-で構成。ダイオウイカの液浸標本は、2019年1月に石川県七尾市の岸端漁港の定置網でリュウグウノツカイとともに採取された雄の個体。深海の暗闇に生息する希少生物の姿を目にすることができる。
茨城県沖に生息する深海魚を紹介するコーナーでは、同館研究協力員の舟橋正隆さん=日立市在住=が命名したヒタチダラや、舟橋さんが同館に寄贈したドクウロコイボダイなど珍しい深海魚のほか、発光生物などを所狭しと並べた。
同館の池沢広美首席学芸員は「世界最大級や日本最大級の大型資料をはじめ、入館者が驚くような展示方法で見栄えにも工夫している。深海の現在と未来について学びながら楽しんで見てほしい」と来館を呼び掛けている。
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