人手観音堂を再建 結城の大輪寺境内
茨城新聞
2020年6月8日
「人手の観音様」として古くから結城市民に親しまれてきた人手観音(正式名称=聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)立像)を安置する観音堂(かんのんどう)が、同市結城の大輪寺境内に再建された。近くにある旧観音堂が老朽化したことから再建したもので、住職の岡本智光さん(72)は「地域に親しまれてきた仏像を境内の観音堂に安置することで、大切に将来に伝えていきたい」と話している。
再建された観音堂の大きさは、旧観音堂とほぼ同じ建て面積40.43平方メートル。節のないヒノキを使い、耐震性も考慮したという。
人手観音は1356年、結城氏第8代当主・直光の発願により立てられた歴史ある仏像。旧観音堂は大輪寺の境外仏堂として、約300年前に建立された。
人手観音は1995年、県指定文化財に登録。旧観音堂には管理者が居住しておらず、仏像は盗難の危険から避けるため、大輪寺の本堂に安置していた。
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