栃木市 観光施設など徐々に再開

下野新聞
2020年5月22日

 【栃木】新型コロナウイルス感染拡大に伴う市独自の非常事態宣言が解除された18日、市中心部で複数の観光関連施設が再開した。各施設とも対策を徹底して客を迎えたが、以前のように客足が戻るのかと懸念の声も上がった。

 市内の工芸品などを扱う万町の土産物店「とちぎ蔵の街観光館」は33日ぶりに店を開けた。レジ周辺には透明なビニールシート。スタッフの土屋清子(つちやきよこ)さん(51)は「今後は新しい売り方も考えていかないといけない」と話した。

 とちぎ秋まつりの文化や歴史を紹介する万町のとちぎ山車会館も38日ぶりに開館した。入館者には住所や電話番号などの記入を求めるほか、40人ほどの座席は10人程度に削減するなどの対策を取った。鈴木成美(すずきなるみ)館長(56)は「街に活気が戻ってほしい」と願う。一方で「団体客が来れば、感染リスクが高まる」と不安も口にした。

 市などによると、他の観光関連施設も徐々に再開する見込み。万町のとちぎ蔵の街美術館は入館人数を制限するなどして20日に再開する予定。31日までは市民に限るという。

 一方、市の六つの図書館は18日、インターネットで予約を受けた本の貸し出しを再開。座席を撤去するなどして21日から開館する。

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