“100歳”のご神木4本伐採 館林の菅原神社 倒木の恐れ
上毛新聞
2020年3月13日
地元住民が親しみを込めて「天神様」と呼ぶ群馬県館林市の菅原神社のご神木が12日、台風などの強風で倒木の恐れがあるとして伐採される=写真。樹齢100年を超える4本全てが対象となる。氏子総代の金子康一さん(72)は「ご神木が無くなるのは寂しいが、氏子の総意で決まったこと。これからも地域の守り神として神社を大切にしたい」と話している。
昨年10月の台風19号(令和元年東日本台風)で、本殿西側の石垣が隣接する民家の裏庭に向けて崩れる被害が発生。近隣住民からご神木伐採の要望が出たことから、神社役員や地元区長らが協議し、氏子が集まる今年1月の総会で全員一致で決まった。費用は祠ほこら修繕の建設基金など積立金を充てる。
伐採を前に、先月23日には木々に宿る霊を鎮める神事が行われ、神社役員らが作業の無事を祈った。4本は、12日から13日にかけて市内の業者によって切り倒されるが、その後製材して再活用される予定だ。
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