伝統継ぐ 稚児晴れ姿 小山・花桶かつぎ
下野新聞
2020年1月28日
小山市寒川地区の伝統の祭り「花桶(はなおけ)かつぎ」が25日夜、行われた。晴れ着姿の4人の稚児が色鮮やかな造花で飾り付けした桶をかついで地区内を巡り、五穀豊穣(ほうじょう)や地域の安全を願った。
同地区の胸形神社に合祀(ごうし)されている寒川天満宮の例祭。市の指定無形民俗文化財で、本年度から住民らで組織した「寒川の花桶かつぎ保存会」が主催している。
稚児が先導役となる行列には、みこしや山車、太鼓のほか、昨年に復活した木やり歌のメンバーら総勢約60人が加わった。
一行は龍樹寺でおはらいを受けた後、午後5時すぎに出発。四つの集落に立ち寄り、住民らに笑顔で迎えられた。午後7時ごろ胸形神社に到着した。
稚児の一人として大役を担った同所、古川陽菜(ふるかわはるな)ちゃん(5)は「うれしかった。花桶はずっとやってほしい」と話した。
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