発酵技術生かし食パン みそ店が専門店6日オープン 日立

茨城新聞
2019年12月6日

みそ製造で培った発酵技術を生かし、日立市水木町1丁目の内山味噌(みそ)店は6日、食パン専門店「醸す生食パン工房 うち山」を同所にオープンする。147年続く地元みそ蔵のこうじと仕込み水を使った「蔵元の食パン」が味わえる。同社の内山庄栄社長は「発酵の新たな食体験を提供する」と意気込んでいる。

同店の食パンは、みそ造りのこうじを粉状にして生地に練り込み、自然発酵の甘みと深い味わいを実現。水は阿武隈山系から流れ出る泉が森湧水地区の硬水を使用し、柔らかくもちもちした食感を生み出した。

同社は近年注目を集めている食パンに伝統の発酵技術を応用しようと、4月から開店の準備を進めてきた。内山社長は「食パンをきっかけに、改めて発酵技術にも目を向けてほしい」と話す。

こうじを使ったフルーツジャムも開発。イチゴとブルーベリーの2種類で、コメ本来の甘さにより、砂糖使用量が通常の半分で済んだ。

食パンは3種類。焼かずにそのまま食べてもおいしい生食パンの「うちやま」は1本880円(税込み)、シンプルな味わいの山型食パン「いずみ」は同770円(同)、生地に小豆が入ったあん食パン「あずき」は410円(同)。同店の営業時間は午前10時~午後5時で木曜定休。問い合わせは(電)0294(32)5211

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