光と影、夜の偕楽園 生命の宿る空間演出 11月1日から有料化

茨城新聞
2019年10月31日

日本三名園の一つ「偕楽園」(水戸市常磐町)で11月1~4日、入場有料化に合わせ園内の特別演出が行われる。照明や人工の霧を使って光と影が織りなす幻想的な世界をつくり出す。本番に先立ち30日夜、内覧会が開かれ、観光関係者らに公開された。
 
 今回の特別演出は水戸芸術館の照明も手掛けるライトアップアーティストの逢坂卓郎さんが担当した。東門から好文亭に続く園路はさまざまな色の照明で光の変化を演出。大杉の木肌は生々しく光で浮かび上がり、孟宗竹林は光と霧、音楽が深淵(しんえん)な世界観を生み出していた。逢坂さんは「生命の宿る空間の魅力を引き出せた。多くの人に楽しんでほしい」と語った。
 
 入場有料化は1日に始まり、県外客を対象に大人300円、小中学生と70歳以上が各150円。春の「水戸の梅まつり」期間中は県民も対象となる。

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